最期となったアドバイス「感受性の大切さ」
こんにちは、ちきんです。
今回は船でお世話になった方のお言葉を紹介致します。
前置きとしまして、その方はアニメーション制作に携わっている方です。
経歴を伺うと、もの凄い方なのですが…(ピースボートの講演者は本当に凄い方ばかりです💦)
とても気さくで、 社会人をかじり始めて数年位の私にも向こうから挨拶をして下さるような方でした。
そんな方から聞いたお言葉とちょっと思い出話です。
表現する人に是非伝えたい!
船内で一緒にお食事をした時のこと。
私には舞台で活躍したい! という親戚がいたので、
「表現者として、何かアドバイスはありますか?」と聞いてみました。
すると
表現したい何か、出したい何か、を見つける。
と、考えるそぶりもなく一言。
流石、その道の第一線で活躍してきた方。
もしかしたら、今までも幾度となく質問されていた内容だったかもしれません。
それでも、自分の経験から言葉にして教えてくれる程、沁みついていることなんだろうな、と感じました。
そして、感受性の大切さについて説いてくれました。
出す技術よりも、感じる技術。
自分が感じている感動をそのまま相手に伝えるのは難しい。
だから、自分の感受性を磨くことを大事にする。
感受性を磨くには?
本を読む。
理由は「本を読むと、自分が劣っていることが分かる。」から。
仕事について
仕事はお金に仕えるわけじゃない。
事に仕える。
「そうだよな~」と府に落ちた感覚がありました。
仕事に熱意をもって取り組んでいた方が言う言葉だからこそ、より意味を含んだ言葉だな、と思います。
ちょっと思い出話
その方が乗船していたのは3週間程。
けれど振り返れば、色々経験した3か月の船旅の中で一番楽しく過ごした日々でした。
私だけじゃなく、他の仲が良かったメンバーもきっとそうだと思います。
帰国すると、お忙しい中、横浜港までお出迎えして下さり
ピースボートでの思い出を話し、「またいつか会いましょう。」と約束して解散。
月日は流れ、約1年後…まさかの訃報の知らせ。
「去年の今頃は一緒に世界一周の船に乗ってたじゃない!」とショックを隠せず。
丁度その頃、私は精神的に少し病んでおり…訃報の知らせが入る3週間前には
「お元気ですか?」との連絡をいただきました。
相手にとっては挨拶のようなものだったかもしれません。
ですが、お忙しいでしょうに…船でたった数週間しか接点の無かった私に連絡をくれたということが嬉しくて、ホロリとしました。
作品の一部が秋に仕上がるとのことだったので「絶対、見に行きますね。」と約束したのが最期となってしまいました。
この時期になると、一緒に過ごしたピースボートでの思い出が蘇ります。
人を惹きつけるお人柄、仕事に対する姿勢、物事に対する考え方も尊敬できる方で
こういう大人になりたいな…と密かに思っておりました。
おわりに
世界一周では日々、色んなことを経験し、色んな感動がありました。
ですが、私の思った感動を読者の方にそのままお伝えすることはできません。
でも、私が感受性を磨くことで、感動した体験に近いものは届けることができます。
親戚の為に聞いたことではありましたが、文章を書く立場になってこのことを痛感しました。
あと、お伝えしたいのは
人間、いつどうなるか分からないな。ということです。
後悔のないよう、過ごして下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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